こんばんは。
朝、外をみてびっくり。雪が降って5㎝までは行きませんが積もっていました。
天気予報で、今週は前線が停滞して雨が続くと言っていました。
雪ではなく雨なんですね・・・。本当に大丈夫かと心配になります。
本日は、年金積立金管理運用独立行政法人について考えたいと思います。
年金積立金管理運用独立行政法人の略称は
GPIF(Government Pension Investment Fund)です。
この組織の存在を知ったのは、恥ずかしながら投資を始めてからです。
自分が収めていた年金が株式や債券で運用されていることに驚きました。
勉強不足だなとつくづく思います・・・。
「将来年金はもらえなくなる、だから年金なんて収めない」「もらえないかもしれないのに払うのは馬鹿らしい」「個人年金をして自分で備えるしかない」などなど、こいいった話を周りで聞くことが結構ありました。
事実、私も保険会社の個人年金に10年以上前から加入し積み立ててきました。その頃から投資を知っていればなぁと思ってしまいますね・・・。
年金給付の現状を知ろう
次の表をみてびっくりしました。2017年度の年金給付はなんと55.4兆円。とてつもない額です。
年金制度を長持ちさせるための取り組み
年金制度を長持ちさせるための取り組みの一つに
GPIFによる「厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用」があります。
年金給付の財源(財政検証で前提としている概ね100年間の平均)は、その年の保険料収入と国庫負担で9割程度、積立金から得られる財源は1割程度のようです。
少子高齢化が進む中で、現役世代の保険料のみで年金給付を賄うこととすると、その負担が大きくなりすぎることから、一定の積立金を保有しつつ概ね100年間で財政均衡を図る方式とし、財政均衡期間の終了時には給付費1年分程度の積立金を保有することとし、積立金を活用して後世代の給付に充てるという財政計画が立てられているようです。
こんなイメージです。
GPIFのHPより抜粋
GPIFの運用資産額、目標、実績について
GPIFの運用資産額
運用資産額161兆7,622億円(2019年度第2四半期末現在)
GPIFの運用目標
長期的に積立金の実質的な運用利回り(積立金の運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保すること
GPIFの運用実績
2018年度までの名目の運用利回り年平均で2.7%。
GPIFのHPより抜粋
GPIFポートフォリオについて
下記表のように分散投資されています。
国内債券 | 国内株式 | 外国債券 | 外国株式 | ||
---|---|---|---|---|---|
基本ポートフォリオ | 資産構成割合 | 35% | 25% | 15% | 25% |
乖離許容幅 | ±10% | ±9% | ±4% | ±8% |
GPIFのHPより抜粋
収益額(運用手数料控除前)の推移
(単位:億円)
2001年度 | 2002年度 | 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 | 2008年度 | 2009年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
収益額 | -5,874 | -24,530 | 48,916 | 26,127 | 89,619 | 39,445 | -55,178 | -93,481 | 91,850 |
2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
収益額 | -2,999 | 26,092 | 112,222 | 102,207 | 152,922 | -53,098 | 79,363 | 100,810 | 23,795 |
18年間累積 (2001~2018年度) |
|
---|---|
収益額 | 658,208 |
GPIFのHPより抜粋
2001年~2018年の18年間で65兆8280億万円の収益額です。
マイナスになるにせよ、プラスになるにせよ運用資産額の桁が違いすぎます。
まとめ
・私たちが国に納めている年金は、GPIFによって運用され、今のところ資産は増加しています。長期投資、分散投資で資産運用すれば、ここまで資産は増えるのですね。
年金の運用を個人で行うことができる「確定拠出年金(ideco)」も活用しないと非常にもったいないと思います。
作成日:
更新日:2021年07月03日